I&H PEOPLE

株式会社中央薬局 代表取締役社長 /
菅原 喜規

中央薬局は、大阪・奈良に7つの薬局をかまえるI&Hのグループ会社。阪神調剤薬局で12年のキャリアを積んだ菅原喜規は、中央薬局のマネージャーに抜擢され、今では代表取締役社長として経営を任されるようになりました。ひとりの薬剤師として入社した彼が、どのような経緯で社長になったのでしょうか。その道のりや就任したときのリアルな気持ち、社員への想いなどを語ってもらいました。

01/ QUESTION

阪神調剤薬局(現I&H株式会社)に
入社した理由は?

実はもともと、電車の運転手に憧れていたんです。子どもの頃に乗った寝台列車の素晴らしさが心にずっと残っていて。それが高校生のときに病気を患ったのがきっかけで、薬の副作用や効果を自分の身をもって感じ、薬学部へ進んだんです。
就職活動をしていくなかで、当時、関西を中心に店舗数を伸ばしていた阪神調剤薬局に出会いました。私は奈良県出身で、できるだけ地元に近いところで働きたいと思っていましたし、阪神調剤薬局なら慣れ親しんだ地域を離れなくても、いろいろな店舗で経験を積めそうだと感じたんです。

02/ QUESTION

これまでのキャリアステップについて
教えてください。

入社してから12年間は、阪神調剤薬局の薬剤師としてキャリアを積みました。入社当時はまだ今のような研修制度もなく、現場に出てからで学ぶという感覚でしたね。配属先が総合病院の門前薬局だったので、1日に200枚もの処方せんを扱い、目まぐるしく働いていたのを覚えています。3年目に副店長、その後管理薬剤師になり、6年目に奈良ブロック長、10年目からは大阪でブロック長を務めました。グループ会社である中央薬局のマネジメントを任されるようになったのは、入社13年目のこと。初めて阪神調剤薬局を離れて、転職したかのような気持ちでした。まずはマネージャーというかたちで店舗運営に関わり、その2年後に代表取締役社長に就任しました。

03/ QUESTION

キャリアを重ねるうえで、
どのような心境の変化がありましたか?

大きくは、「どうすれば自分が薬剤師として活躍できるか」という考え方から、「どうすればスタッフの皆が活躍できるか」という思考にシフトしたことです。自分ひとり仕事ができて認められたらいいという発想ではなく、いかに皆が仕事しやすい環境をつくれるか。また、後輩や部下たちにも「人とのつながり」を大切にできる人であってほしいと思い、日頃のコミュニケーションを積み重ねてきました。
大阪のブロック長を務めていたときは、ブロック内の薬局の運営をどの人に任せるかという管理薬剤師の選任にも関わらせてもらいました。ある社員に「管理薬剤師になってみないか」と相談したとき、快く引き受けてくれたのですが、しばらく経ったある日、「菅原さんが上司だから、やってみようという気持ちになったんですよ」と、想いを打ち明けてくれたんです。その人は今、中央薬局のスタッフとして活躍していて、つながりが今も続いています。

04/ QUESTION

社長に就任したとき、
どのような気持ちでしたか?

中央薬局がI&H(当時阪神調剤ホールディング)のグループ会社となったタイミングでマネージャーに抜擢されました。その2年後に前社長から経営を引き継ぐことになり、今にいたります。正直、入社してから今まで、まさか私が社長になるなんて思いもしませんでした。もともと出世欲や、リーダーとして牽引していきたいというような気持ちもあまりなく、目の前にある仕事にコツコツと取り組むタイプ。ただ、これまで薬剤師からはじまり副店長、管理薬剤師、ブロック長、マネージャーへとキャリアステップをとおして培ってきたマネジメントの経験があったためか、“社長”になることへの重圧をそれほど感じることはありませんでした。

05/ QUESTION

社長として大切にしていることは
何ですか?

スタッフの声を尊重することです。どうすれば、皆にとって働きやすい環境がつくれるのか。一緒にもっと良い薬局をめざせるチームになれるのか。年齢や立場に関係なく、フラットに意見を出し合える関係性をつくるために、一人ひとりとコミュニケーションをとるように心がけています。たとえば、7つの薬局をまわる中で、自分が店舗に入る日には、その日店舗にいる全員と必ず一度はことばを支わすようにしています。挨拶や何気ない会話を積み重ねていくうちに、向こうからも話しかけてもらえる場面も増えてきたように思います。また、ある社員の声をきっかけに他店舗のメンバーたちと一緒に食事を楽しめる場をつくり、店舗を越えたスタッフ同士のつながりも生まれています。

06/ QUESTION

これまでに印象にのこっている
出来事は何ですか?

中央薬局で働き始めたばかりのときのこと。当時の私は、スタッフの考え方や人間性も、これまでどのような薬局運営をしてきたのかも、何もかもが分からない状態でした。そんな中、薬局を去るスタッフも出てきました。試行錯誤でなんとか持ち直したものの、苦しい日々でした。それからしばらく経ったある日、一人の社員がふと言ったんです。「菅原さんが上司だったから、辞めずに続けてこれたんです」と。私のことを信頼してくれている。社員とのあいだに強い結びつきが生まれている。こんなに嬉しいことはありません。

07/ QUESTION

これからのビジョンを
教えてください。

薬剤師や事務スタッフの皆が働きやすく、やりがいを持って仕事ができる環境をつくる。まずはこれに尽きます。そのうえで、店舗ごとの特徴を活かしながら新しい取り組みにも踏み出したいです。毎日の業務をこなすのではなく、一人ひとりが主体性を持って働けるようになることが、中央薬局の発展にもつながると考えています。

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